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まんがカルテ

シリーズ別記事一覧

3週間ずっと、頭が重くてだるい。高血圧のせい?

マンガで読む高血圧の症例:山中昇さん(仮名)78歳男性の場合郊外に妻と2人で暮らす山中さん。退職してからは家にいることが増えましたが、月に1回はゴルフに出掛けます。ここ最近、頭が重だるいと感じることが増えました。妻に言われて気付きましたが、そういえば5年くらい健康診断を受けていないかも? 息子にも心配されてしまいます。少々面倒でしたが、かかりつけの病院へ行くことに。まとめ:高血圧の症状・治療高血圧を放置していると、心臓に負荷がかかり、心臓の筋肉が肥大してしまうこともあります。心臓に負担をかけ続けると、心不全などになる恐れもあるため、高血圧の治療が必要です。高血圧に自覚症状はほとんどありませんが、まれに頭痛や頭重感、肩こり、耳鳴り、動悸(どうき)や息切れなどの症状が出る場合もあります。血圧を薬で一気に下げると、脳などの臓器に血が届かなくなって、めまいなどの不調が出ることもあります。定期的に病院で体調を確認しながら、自分の体に合う薬の種類や量を見極めることが大切です。文:Open Doctors編集部作画:石渡ゆか監修医師:横浜市立大学教授・医学博士 石川義弘

2019.12.18

生活習慣に問題はないのに悪玉コレステロール値が高い。もしや遺伝?

マンガで読む家族性高コレステロール血症の症例:高峯勇也さん(仮名)32歳男性の場合次期社長との呼び声も高い(?)営業部の若きエース、高峯さん。忙しい毎日ですが、父親を病気で亡くしたこともあり、健康・食事には人一倍気を使っています。そんな努力とは裏腹に、健康診断結果に踊る「脂質異常症の疑いあり・要検査」の文字……。実は最近、高峯さんのお姉さんも「高コレステロール血症」と診断されており、「もしや家系?」と気になっています。まとめ:家族性高コレステロール血症について家族性高コレステロール血症の患者さんは、遺伝子の異常により血液中のLDLコレステロールが高くなり、若いうちから動脈硬化が進みます。生活習慣の改善で治すことは難しく、薬でコントロールをしないと、脳卒中や心筋梗塞などを発症するリスクもあります。この病気には軽症と重症があります。軽症のケースは、200人~500人に1人の頻度といわれていますが、重症のケースは16~100万人に1人の頻度と言われており、日本にはあわせて30万人以上の患者さんがいると言われています。脂質異常症にはほとんど自覚症状がありません。①若い時から悪玉のLDLコレステロールが高い、②アキレス腱が厚い、まぶたや肘(ひじ)などに黄色っぽいしこりがある、③家族に高コレステロール血症や心筋梗塞の人がいる、などの特徴があります。心当たりがある場合、一度医療機関を受診しましょう。参考文献(*1)意外と多い家族性高コレステロール血症 - 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス文:Open Doctors編集部作画:ぐっちぃ監修医師:横浜市立大学教授・医学博士/石川 義弘

2019.12.11

​​原因は糖尿病の薬? 朝食前の散歩中に倒れて救急搬送

マンガで読む低血糖発作(糖尿病)の症例:草野美智子さん(仮名)75歳女性の場合夫と2人で暮らす、75歳の草野さん。1年前に糖尿病と診断されたため、食事や運動には気を使っています。カロリー制限を続けながら、朝食前には15分の散歩を欠かしません。血糖値を下げる薬も飲んでいます。今日も血糖値を下げる錠剤を飲んだあと夫と散歩に出掛けたのですが、なんだか胸が「ドクドク」してきて……。まとめ:糖尿病と低血糖発作低血糖発作とは、血糖値が正常範囲以下に下がってしまった状態のことです。薬物治療では血糖値が下がりすぎることがあるので、治療を始める前に低血糖になりやすい要因や対処法について知っておくことが大切です。低血糖発作を防ぐには、こまめに血糖値を計測することや、症状を感じたらブドウ糖などを摂取することが有効です。必要なブドウ糖の量は主治医に確認してください。糖尿病は認知症(脳血管性認知症/アルツハイマー病)の危険因子であることが明らかになっています。主治医とも相談しながら、一日の間に血糖値が乱高下することのないよう、血糖値を適正にコントロールすることが大切です。参考文献(*1)重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖 -厚生労働省(*2)低血糖 – 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター文:Open Doctors編集部作画:石渡ゆか監修医師:横浜市立大学教授・医学博士 石川義弘

2019.12.4

2年前の大腸がんが再発。どんな治療を受けることになる?

マンガで読む大腸がん(再発)の症例:大和田清治さん(仮名)56歳男性の場合町工場で職人として働く大和田さん。2年前にS状結腸に進行がんが見つかり、がんを取り除く手術を受けました。周囲のリンパ節などに転移はなく、診断はステージII。家族とも相談し、再発予防を目的とした術後の抗がん剤治療は行いませんでした。手術後は定期的に検査を受けていたのですが、今回の検査では「腫瘍マーカー」の数値が上昇。「再発」の二文字が頭をよぎります……。まとめ:再発した大腸がんの治療「腫瘍マーカー」はがんがあるかどうかの目安となる検査値ですが、がんがなくても上昇することがあります。そのため、もし数値の上昇が確認された場合は、さらに詳細な検査を組み合わせて、がんの再発かどうかを確かめる必要があります。再発は「手術では目に見えないがん細胞を取りきることができなかった」ということであり、がん細胞はすでに全身に散らばっていると考えられます。そのため、全身に対して作用する「抗がん剤」を使った治療が主軸となります。再発を告げられた患者や患者家族は、多くの場合、最初にがんの宣告を受けたときよりも大きなショックを受けます。そんなときはつらい気持ちを無理に隠さず、カウンセリングなどを利用して医療者に相談してください。化学療法(抗がん剤治療)を始める際には、手術検体や内視鏡による生検検体から、がん細胞の遺伝子検査を行うことで、その人に合った抗がん剤を使うことができるようになってきています。遺伝子の違いだけでなく、そのときの体調や置かれた状況、患者さん本人や家族の希望などを反映しながら、主治医と一緒に作戦を立てていくことになります。治療方針を決めるまでには、さまざまな検査が必要になります。「その間にがんが進行するのではないか」と、もどかしい気持ちになるのも無理はありませんが、検討材料を集めるために、まずはご自身の体の状態を正確に把握するよう努めましょう。大腸がんの抗がん剤治療は自宅で受けられることが増えてきており、自宅で点滴を続けるため、一時的に特別な器具を埋め込む場合もあります。自宅で困ったことがあれば、都度主治医や看護師に相談してください。文:Open Doctors編集部作画:よしはな監修:横浜医療科学研究所

2019.11.13

コレステロールや中性脂肪の異常を放置。怖い病気につながるってホント?

マンガで読む生活習慣病(脂質異常症・脂肪肝)の症例:戸川健二さん(仮名)47歳男性の場合ビールが大好きな戸川さん。夜のお店もハシゴが基本。小太りなのは自覚しているのですが、やめられません。幸い大きな病気をしたことはありませんが、今回の健康診断でも、異常値がチラホラ。今までは「要精密検査」と書かれていても病院にいったことはなかったのですが、先日娘に言われた「お父さん、太ったよね」の一言が頭をよぎります。意を決して、社内の診療室にやってきたのですが……?まとめ:生活習慣病(脂質異常症・脂肪肝)の症状・治療LDLコレステロールの値が140㎎/dL以上であれば高LDLコレステロール血症、トリグリセライドの値が150㎎/dL以上であれば高トリグリセライド(中性脂肪)血症と診断されます。コレステロールには、いわゆる善玉コレステロール(HDL-C)と、悪玉コレステロール(LDL-C)の2種類があります。LDL-Cは肝臓に蓄えられたコレステロールを全身に配分する役割、HDL-Cは血液中の余分なコレステロールを肝臓に回収する役割を負っており、体にとってはどちらもなくてはならない存在です。脂質異常症を治すためには、生活習慣の改善が第一。まずはお酒やたばこをやめ、体の大きさや日ごろの運動量に合ったカロリー制限をして、野菜多めの食生活を心掛けましょう。生活改善をしても、効果が見えてくるのは数カ月後。途中であきらめず、気長に続けることが大切です。参考文献(*1)動脈硬化性疾患予防ガイドライン・エッセンス – 公益財団法人 日本心臓財団文:Open Doctors編集部作画:浅海 司監修医師:横浜市立大学教授・医学博士 石川義弘

2019.11.6

発熱と激しい咳。マイコプラズマ肺炎だった

マンガで読むマイコプラズマ肺炎の症例:永瀬淳也さん(仮名)24歳男性の場合営業の仕事をしている永瀬さんは、健康自慢の24歳。これまで大きな病気をしたことはなく、定期的にフットサルで汗を流すようにしています。しかしフットサルの大会からしばらくたったころ熱が出て、3日以上下がらず、咳(せき)がひどくて夜も眠れない状態に。なんだか胸も痛くなってきたような……。いつもの風邪と違う感じがしたので、病院を受診することに。まとめ:マイコプラズマ肺炎の症状・治療マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌に感染することによって起こります。患者の約80%は14歳以下ですが、成人がかかることもあります。潜伏期間は2~3週間くらいと長く、感染してから症状が出るまでに時間がかかります。感染者の咳(せき)のしぶきを吸い込んだり、身近で接触したりすることで感染します。最初は発熱で始まり、次第に強い咳の症状が出てきます。全身のだるさ・頭痛・痰などの症状が出ることもあります。咳は熱が下がったあとも数週間続くのが特徴です。感染経路はかぜやインフルエンザと同じなので、普段から手洗いをすることが大切です。また、感染者の咳から感染するため、咳の症状がある場合はマスクを着用しましょう。抗菌薬の投与によって治療しますが、マイコプラズマ肺炎に効果のある抗菌薬は一部に限られています。近年、効果があるはずの抗菌薬が効かない耐性菌が増えてきています。多くは軽症で済みますが、重症化した場合には入院して専門的な治療を受ける必要があります。ひどい咳が続くなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。参考文献(*1)マイコプラズマ肺炎に関するQ&A - 厚生労働省文:Open Doctors編集部作画:よしはな監修:国立病院機構三重病院 臨床研究部長/谷口清州

2019.10.28

コレステロール値に異常、高血圧に糖尿病も発覚

マンガで読む生活習慣病の症例:高山春子さん(仮名)53歳女性の場合タバコも吸わずお酒も飲まない高山さん。子育てもひと段落し、家でのんびりできるようになりました。家事が終わったらおやつタイム、甘味のあとはしょっぱいの、食べたらお昼寝して、夕食後にはデザート。「さすがにちょっと太ってきたかな……」と思っていたころ、気まぐれで受けてみた健康診断の結果は「要受診」のオンパレードで……。まとめ:生活習慣病の症状・治療脂質異常症とは、血中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が基準よりも多い状態をいいます。以前は高脂血症(こうしけっしょう)とも呼ばれていました。LDLコレステロールの値が140㎎/dL以上であれば高LDLコレステロール血症、トリグリセライドの値が150㎎/dL以上であれば高トリグリセライド(中性脂肪)血症と診断されます。コレステロールには、いわゆる善玉コレステロール(HDL-C)と、悪玉コレステロール(LDL-C)の2種類があります。LDL-Cは肝臓に蓄えられたコレステロールを全身に配分する役割、HDL-Cは血液中の余分なコレステロールを肝臓に回収する役割を負っており、体にとってはどちらもなくてはならない存在です。脂質異常症には自覚症状がほとんどないため、数値の異常を指摘されても放置する人がいます。しかし、血液中に余分な脂質が多い状態が続くと動脈硬化が進行するため、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などで倒れる危険があるのです。糖尿病や高血圧などを合併している場合、そのリスクはさらに高くなります。脂質異常症を治すためには、まず生活習慣の改善が第一。体の大きさや日ごろの運動量に合ったカロリー制限をし、野菜多めの食生活を心掛けましょう。生活改善をしても、効果が見えてくるのは数カ月後。途中であきらめず、気長に続けることが大切です。参考文献(*1)動脈硬化性疾患予防ガイドライン・エッセンス – 公益財団法人 日本心臓財団文:Open Doctors編集部作画:石渡ゆか監修:横浜市立大学教授・医学博士/石川 義弘

2019.10.30

温泉旅行後の不調。診断はレジオネラ肺炎

マンガで読むレジオネラ肺炎の症例:梅本敏夫さん(仮名)72歳男性の場合夫婦水入らずの温泉旅行を楽しんだ梅本さん。帰ってきてから数日後に熱が出て、息苦しさ・体のだるさを感じるようになりました。風邪かと思っていましたが熱が下がらず、頭痛や下痢の症状もあります。咳(せき)をすると血の混じった痰(たん)が……。妻に心配され、病院を受診することに。まとめ:レジオネラ肺炎の症状・治療レジオネラ肺炎はレジオネラ・ニューモフィラを代表とするレジオネラ属菌に感染することによって起こります。これらの菌は自然界(河川・湖水・温泉や土壌など)に生息しています。レジオネラ属菌は循環式の浴槽にも発生することがあります。霧やしぶきと一緒に菌を吸い込むことによって感染するため、浴槽に汚れやぬめりが生じないよう、定期的に洗浄することが大切です。レジオネラ肺炎の潜伏期間は、2~10日。全身倦怠感・頭痛・食欲不振・筋肉痛など風邪のような症状のあと、咳や38℃以上の高熱・下痢・寒気・胸痛・呼吸困難が見られるようになります。高齢者や新生児、また、大酒家・喫煙者、免疫機能が低下している人などは、レジオネラ肺炎のリスクが高いと言われています。レジオネラ肺炎は、重症化すると心筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。また、意識レベルの低下・幻覚・手足が震えるなどの中枢神経系の症状や、下痢がみられることもあります。適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進行して命にかかわることもあるため、上記のような症状が続く場合は早めに医療機関を受診してください。参考文献(*1)レジオネラ症 - 厚生労働省文:Open Doctors編集部作画:よしはな監修:国立病院機構三重病院 臨床研究部長/谷口清州

2019.10.9

ピロリ菌は除菌せず。5年後に胃がん発覚

マンガで読む胃がんの症例:藤原宏保さん(仮名)54歳男性の場合54歳の藤原さんは、32歳のとき十二指腸潰瘍(かいよう)と診断され、症状が出るたびに胃酸を抑える薬を飲んでいました。5年前に胃カメラを受けたとき、ピロリ菌に感染していることが分かりましたが、仕事が忙しく、除菌治療は行いませんでした。ある日、「ピロリ菌感染を放置すると、がんになる」という記事を発見。医師にも同じようなことを言われていたような……。ふと心配になった藤原さん、「久しぶりに胃カメラ検査を受けておこうか」という気になり、週末にクリニックを受診しました。まとめ:胃がんの症状・検査・治療十二指腸潰瘍(かいよう)や胃潰瘍になったことがある人は、ピロリ菌に感染している場合もあります。ピロリ菌に感染しているかどうか、一度は検査を受けましょう。胃がんの原因はピロリ菌であるということが分かっています。ピロリ菌の除菌治療を受けることで、胃がん発症の予防が期待できます。文:Open Doctors編集部作画:浅海 司監修:横浜医療科学研究所

2019.10.9

S状結腸にがん。腹腔鏡で体への負担を軽減

マンガで読む大腸がん(S状結腸がん)の症例:佐山冬夫さん(仮名)61歳男性の場合5人家族の佐山さん。長男が独立したと思ったら、今度は長女の結婚話が。しかし、ここ最近体に異変を感じていることを家族に言い出せずにいます。実は3日前、便に少量の血液が混じっていることに気付いてしまったのです。ネットで調べてみると、やはり「大腸がんになると便に血液が混じることがある」とのこと。娘の晴れの日を元気に迎えるためにも、まずは病院を受診することに。■まとめ:大腸がん(S状結腸がん)の検査と治療運動不足が大腸がんのリスクを上げるということはほぼ確実と言われています。(※1)大腸がんが進行すると、大きくなった腫瘍から出血して、便に血が混じることもあります。排便のあとは、便の色や形に異常がないかどうかチェックするくせをつけるとよいでしょう。大腸からの出血は痔(じ)と間違えやすいので、大腸カメラ検査を受けて出血の原因を特定する必要があります。便潜血検査は簡単で有用な検査ですが、大腸カメラ検査の検査精度には及びません。便潜血検査で陽性になったことがなくても、大腸がんが進行している可能性はあります。開腹手術は大きな傷が残りますが、腹腔鏡での手術なら小さな傷が数カ所残るだけで済み、術後の回復も早いと言われています。もちろんデメリットもあるため、利点・欠点を加味したうえで手術方法を選択することが大切です。参考文献(*1)身体活動と大腸がん - 国立がん研究センター 社会と健康研究センター文:Open Doctors編集部作画:ぐっちぃ監修:横浜医療科学研究所

2019.10.28

Open Doctorsは病気についての正しい知識をやさしい言葉で紹介。お医者さんとの間にある情報の差を解消することで、あなたの意思決定を支援します。

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