「おくすりの基本」クイズに挑戦!『めざせ! おくすりマスター』
最終更新日:2020.4.3
知っているようで知らない「おくすりのキホン」。横浜市立大学附属病院 薬剤部長のサハシ先生と一緒に、おさらいしてみましょう!

薬を飲みたいけど水がない……。ジュースや牛乳で飲んでもいい?

薬はコップ1杯(180ml)以上の水またはぬるま湯で飲んでください。また、グレープフルーツジュースや牛乳などで飲むと、薬がちゃんと効かなくなることも。お酒で飲むのはもっといけません。効果が強く出すぎてしまうことがあります。その他、サプリメントや納豆なども、薬の効果に影響を与える可能性があります。食べ合わせ、飲み合わせが気になったら、気軽に薬剤師に相談してみてくださいね。
「食間に飲んでください」→ 食事中に飲めばいい?

食間というのは「食事と食事の間」という意味で、食事の約2~3時間後を指します。例えば昼ごはんを12時に食べる人なら、食間の薬を飲むタイミングは14~16時ぐらいがベスト!食べ物や胃酸の影響を避けたい薬は食前、空腹時のほうが吸収がよい薬は食間、胃に負担をかける薬は食後……というように、薬の服用時間にはちゃんと理由があるのです。決められた服用時間を守ってくださいね。
薬を飲み忘れちゃった!2回分を一気に飲んでもいい?

薬を飲み忘れたときは、薬の種類や気付いた時間で対応が違います。すぐに気付いた場合は、気付いた時点で服用します。それが1日3回飲む薬なら、次の薬まで4時間以上あけてください。次の服用時間の近くで気付いた場合は、その回をあきらめて、次回から正しく服用すれば大丈夫。忘れたからと言って2回分飲むのはダメ!副作用が出てしまう危険があります。あらかじめ、飲み忘れたときの対応を薬剤師に聞いておくと安心ですね。
体調がおかしいような……。このまま薬を飲み続けていい?

「なんだか身体の様子がいつもと違う……?」もし薬を飲み始めてから何か不調を感じているなら、副作用が出ている可能性も。眠気や食欲低下、便秘・下痢など、薬の種類によって副作用の出方もさまざまです。副作用は、薬を飲み始めて1カ月以内に起こることがほとんど。飲み始めの1カ月は特に注意しましょう。長い間飲んでいる薬であっても、もし何か不調を感じたら、すぐに医師・薬剤師に相談することが大切です。

おくすりマスター5か条
- 薬はコップ1杯(180ml)以上の水またはぬるま湯で飲もう。
- 食間=「食事と食事の間」。食間の薬は食事の約2~3時間後に飲もう。
- 薬を飲み忘れたとき、2回分を一気に飲んではいけません。
- 飲み始めの1カ月は特に、副作用が出ていないか注意しよう。
- 気になることがあればなんでも医師・薬剤師に相談しよう。
作画:金田啓介
監修:横浜市立大学附属病院 薬剤部長 佐橋幸子
横浜市立大学附属病院 薬剤部長
病院で治験・臨床研究に関わる業務を中心に臨床試験協力者の育成を行っている。
病院や地域薬局の倫理審査委員を歴任し、医薬品の効果や安全性の向上を目指している。メディカルカウンセリングを習得し、患者さんとのお話の中で発見できることを楽しみにしている。