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こうけつあつ

高血圧

高血圧のQ&A

概要編

イシ先生

A.高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。
日本高血圧学会が発表した高血圧の目安は、最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上とされています。一般的には、最高が120mmHg、最低が80mmHgを正常な血圧としています。

高血圧は、日本人にもっとも多い病気で、国による調査によると約4300万人の患者がいると推測される「国民病」です。
自覚症状がほとんどないため、気づかないことも多いのですが、高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、血管が弾力性を失って硬くなったりします。
これを「動脈硬化」といいます。動脈硬化を放置すると、命にかかわる病気を引き起こしかねません。

血圧は健康診断でわかりますし、家庭でも測定できます。血圧が高めだとわかったら、すみやかに受診することをおすすめします。

イシ先生

A.高血圧の治療の基本になるのは、生活習慣の改善です。当然ながら、食生活の改善も求められます。

もしあなたが、昼は焼き魚ではなく揚げ物定食をチョイスしてごはんをおかわり、夜は居酒屋でしこたま飲んだあと〆のラーメンのスープを全部飲む、という生活を送っているなら、「自由に」は食べられなくなるでしょう。

まず、必要なのは減塩です。食塩は血圧を上げる作用があります。日本人は世界的に見ても食塩を多く摂っている国民なので、容易なことではありませんが、例えば白菜のお漬物に醤油をかけるのをやめるとか、ラーメンのスープを半分だけ残すとかならどうでしょう?「自分には無理」と決めつけず、できることから少しずつ始めてみてください。

なにより大切なのは、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意することです。間食や夜食の習慣も見直しましょう。アルコール飲料の1日の適量は、ビールなら中瓶1本まで、日本酒なら1合まで、ワインはワイングラス2杯、焼酎は半合弱が目安です。女性はこの半分となります。

原因編

イシ先生

A.高血圧の原因は、今のところ、はっきりしていません。日頃の生活習慣や、遺伝などの体質、加齢、ほかの疾患などの要素が絡み合って、発症すると言われています。
高血圧の原因とされる生活習慣は、以下のようなものです。
・食習慣(塩分過多、濃い味付け、アンバランスな食事内容、不規則な食事時間など)
・運動不足
・ストレス
・睡眠不足
・喫煙
・過度の飲酒

また、血圧はちょっとしたことで高くなります。たとえば、緊張したり、少し歩いたりするだけで、普段より高い値を示すことがあります。医師や看護婦の白衣を見ただけで血圧が上がる「白衣高血圧」の方もいるほどです。正しい血圧を知るためには、家庭で決まった時間に血圧を測る習慣をつけたほうがいいでしょう。

治療編

イシ先生

A.高血圧の自覚症状として、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が出ることがありますが、ほとんどの場合、特別な自覚症状は現れません。
そのため、治療しなかったり、気づかなかったりすることが少なくありません。

しかし、高血圧を放置して動脈硬化が進めば、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、心筋梗塞、大動脈瘤、慢性腎臓病など、命にかかわる重大な病気を引き起こす可能性が高くなります。
血圧が高いとわかったら、すみやかに病院を受診して、原因などを把握した上で、食事療法や運動療法などに取り組みましょう。血圧の下がり具合が十分でなければ、薬が処方されるので、必ず服用してください。

イシ先生

A.高血圧の治療の基本は、ほかの生活習慣病と同じく、生活習慣の改善(運動療法・食事療法など)が基本です。
薬が処方されるのは、運動療法と食事療法をしっかり行っていても、血圧の下がり具合が十分でないときです。

高血圧の薬は、生活習慣の改善を前提に処方されるものがほとんどなので、薬さえ飲めば高血圧が治るというわけではありません。

医師に薬を処方されたら、自分の判断で服用を止めたり、服用する量を減らしたりしてはいけません。
薬を飲めば血圧は下がりますが、飲むのをやめると血圧はすぐに元に戻ります。
運動療法、食事療法、薬物療法という3つの治療に取り組みましょう。

イシ先生

A.血管は弾力性を失うと硬くなって、血圧が高くなります。
つまり、血管がしなやかになれば、血圧を下げることができるというわけです。

人間が運動すると、筋肉にたくさんの酸素が必要になって、血管は自ら広がります。
つまり、定期的に運動すれば、血管も定期的に自らを広げる練習をすることになるということです。

また、血管を広げるときは、私たちが血圧を下げるために飲んでいるどの薬よりも優秀で、性能の良いホルモンのような物質を出していることがわかっています。

散歩やウォーキング、ストレッチなど、普段の生活の中で可能な運動でも効果的です。
私は患者さんに「できる限りの運動をしてください」と伝えています。ただ、いきなりハードな運動をする必要はありません。
徐々に体を慣らして、疲れすぎない程度の運動量を見つければいいと思います。

イシ先生

A.血圧を正しく測るには、リラックスした状態が適しています。
病院で医師や看護師に測定してもらうと、緊張によって血圧が高くなってしまうことがあるので、血圧は家で測ったほうがいいとされています。

血圧を測るときは、正しい姿勢で、リラックスして行いましょう。
必ず座った状態で、同じ時間に測って、毎日の変化を記録すれば、より正確な血圧がわかります。

血圧計は、薬局や家電量販店で購入できます。
上腕に巻くものが正確とされ、推奨されています。手首式血圧計は、外出先で気軽に測定するのに適しています。

予防編

イシ先生

A.高血圧は、すべての生活習慣病の根源と言っても過言ではありません。
塩分を控え、食べ過ぎ、飲み過ぎを避け、運動を心がけるなど、生活習慣に気を付けましょう。
また、普段から家で血圧を測るのも高血圧の予防には大切です。
健康診断を受けた際は結果を真摯に受け止めて、すみやかに受診しましょう。

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