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つうふう

痛風

痛風のQ&A

概要編

ドクター

A.痛風とは痛風関節炎のことで、血液中の尿酸濃度が高い状態が続くと突然起こる、激痛を伴う関節の炎症です。発作的に起きるため「痛風発作」とも呼ばれます。
尿酸は健康な体の血液中にも存在していますが、なんらかの原因で尿酸濃度が上がりすぎて、血液中の尿酸が7.0mg/dLを超えている状態が続くと、高尿酸血症と診断されます。「尿酸値が高い」という自覚のある方はすでに「高尿酸血症」であり、適切な治療をせず放置していれば、いつ痛風発作が起こってもおかしくない状態なのです。

濃度が高すぎて血液中に溶けきれなくなった尿酸は結晶化します。この結晶が関節の中に溜まると、免疫の役割をしている白血球が結晶を異物と勘違いして攻撃し、炎症を引き起こします。この強い痛みを伴う急性の炎症を痛風発作といいます。夜から明け方にかけて起こることが多いようです。

症状編

ドクター

A.関節(主に足の親指の付け根)が炎症を起こし、赤く腫れて歩けないほどの猛烈な痛みが起こります。
足の親指の付け根のほか、足の甲やかかと、ひざやひじ、手首などにも起こることがあります。

通常、痛風発作が起きてから24時間以内に痛みがピークに達します。1~2週間経つと症状は治まりますが、しばらくすると再発します。治療せずに放置すると、痛風発作が起きる間隔がだんだん短くなっていきます。

痛みの程度には個人差があります。痛風発作が起きる前から違和感や軽い痛みなど、痛風の前兆を感じることもあるようです。

原因編

ドクター

A.食事や飲酒などの生活習慣や、体質的・遺伝的な要因が関係しているといわれています。
過剰な食事や飲酒によって尿酸のもととなるプリン体を摂りすぎると、尿酸を排出する体のはたらきが追い付かなくなり、血液中の尿酸濃度が高くなって高尿酸血症になります。高尿酸血症の状態が数年以上続くと、痛風が起こりやすくなります。

飲酒をしない人も、遺伝などの体質によって痛風になることがあります。家族に痛風の人がいる場合、痛風になりやすいことが分かっています。

ドクター

A.プリン体は動物や植物の遺伝子をつくっている成分です。量に差がありますが、さまざまな食べ物に含まれています。
プリン体の多い食べ物には、レバー・白子・カツオ・エビ・干しシイタケ・干物・出汁のきいたスープなどがあります。
プリン体と聞くと「体に悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、本来は私たちが生きていく上で必要な栄養分です。適正な範囲内の量を摂取するよう気をつけましょう。

治療編

ドクター

A.薬物療法と生活習慣の改善を行うことで、痛風発作を抑えつつ高尿酸血症を治療します。
薬物療法で使われるのは、痛風発作の痛みを抑える薬と尿酸値を下げる薬です。尿酸値を下げる薬には、尿酸の排出を促すタイプと尿酸の生産を抑えるタイプがあります。

主な生活習慣の改善方法は、プリン体の多い食べ物、果糖やショ糖を控えた食生活にすること、水分をこまめにとること、軽い運動を習慣に取り入れることなどです。水分をしっかりとることで、尿酸値を下げることができます。

これらの治療で尿酸値6.0mg/dL以下を目指します。高尿酸血症が重度でない場合は、痛みを抑える薬と生活習慣の改善から始めることになります。

予防編

ドクター

A.血液検査の結果にある「尿酸値」をチェックしましょう。尿酸値が7.0mg/dLを超えていると、高尿酸血症と診断されます。
また、高尿酸血症を放置し続けると、尿酸の結晶が腎臓にたまって炎症を起こし、「痛風腎(つうふうじん)」と呼ばれる状態になることもあります。こうなると腎機能が低下し、尿素窒素やクレアチニン、e-GFRなどの検査項目でも異常が出る可能性があります。

ドクター

A.痛風患者のほとんどは男性で、特に中年以降の人に多いです。しかし、最近は食生活の変化で発症の若年齢化が進んでおり、20代で発症する人も増えてきています。
痛風患者のほとんどが男性です。女性の場合は、女性ホルモンが痛風の原因となる尿酸の排出を促してくれるので、発症しにくいのです。しかし、女性ホルモンが減る閉経後は、女性も血液中の尿酸濃度が高くなりやすくなるので、痛風を発症するケースもあります。
また、家族に痛風の人がいる場合も、痛風になりやすいことが分かっています。

ドクター

A.プリン体が入っていないお酒でも、アルコールで尿酸値が上がります。
しかも、おつまみにはプリン体が多く含まれる食べ物が見受けられます。完全にプリン体を避け、尿酸値を上げずに飲酒を楽しむことは難しいと思われます。飲酒の回数や量を適正な範囲内にとどめるのがよいと思います。

その他

ドクター

A.かかりつけの内科を受診し、薬物療法と生活指導を受けましょう。

ドクター

A.腎不全や尿路結石、動脈硬化の進行を引き起こすことがあります。また、他の関節でも炎症が出ることがあります。
尿酸の結晶は、関節の中だけでなく腎臓や尿路などの臓器にも蓄積します。腎臓に溜まると痛風腎となり、腎不全につながります。尿路に溜まると尿路結石となり、激しい痛みを起こします。また、高尿酸血症の人は動脈硬化による病気になりやすいといわれています。

痛風の初期は、足の親指の関節など一部で起きていても、悪化するとアキレス腱やひじ、ひざなどの他の関節でも炎症や痛風発作が出るようになります。関節の皮膚の下に尿酸の結晶が溜まると痛風結節になり、患部が赤く腫れて、手足が変形してしまうこともあります。

痛風患者は、生活習慣病である肥満や高血圧、脂質異常症も同時に発症している場合が少なくありません。その場合は、医師の指導を受けて治療に取り組み、総合的に改善していきましょう。

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