痛風
概要編

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濃度が高すぎて血液中に溶けきれなくなった尿酸は結晶化します。この結晶が関節の中に溜まると、免疫の役割をしている白血球が結晶を異物と勘違いして攻撃し、炎症を引き起こします。この強い痛みを伴う急性の炎症を痛風発作といいます。夜から明け方にかけて起こることが多いようです。
症状編

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通常、痛風発作が起きてから24時間以内に痛みがピークに達します。1~2週間経つと症状は治まりますが、しばらくすると再発します。治療せずに放置すると、痛風発作が起きる間隔がだんだん短くなっていきます。
痛みの程度には個人差があります。痛風発作が起きる前から違和感や軽い痛みなど、痛風の前兆を感じることもあるようです。
原因編

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飲酒をしない人も、遺伝などの体質によって痛風になることがあります。家族に痛風の人がいる場合、痛風になりやすいことが分かっています。

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プリン体と聞くと「体に悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、本来は私たちが生きていく上で必要な栄養分です。適正な範囲内の量を摂取するよう気をつけましょう。
治療編

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主な生活習慣の改善方法は、プリン体の多い食べ物、果糖やショ糖を控えた食生活にすること、水分をこまめにとること、軽い運動を習慣に取り入れることなどです。水分をしっかりとることで、尿酸値を下げることができます。
これらの治療で尿酸値6.0mg/dL以下を目指します。高尿酸血症が重度でない場合は、痛みを抑える薬と生活習慣の改善から始めることになります。
予防編

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また、家族に痛風の人がいる場合も、痛風になりやすいことが分かっています。

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その他

ドクター

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痛風の初期は、足の親指の関節など一部で起きていても、悪化するとアキレス腱やひじ、ひざなどの他の関節でも炎症や痛風発作が出るようになります。関節の皮膚の下に尿酸の結晶が溜まると痛風結節になり、患部が赤く腫れて、手足が変形してしまうこともあります。
痛風患者は、生活習慣病である肥満や高血圧、脂質異常症も同時に発症している場合が少なくありません。その場合は、医師の指導を受けて治療に取り組み、総合的に改善していきましょう。