タバコは吸わないのに? 診断は肺腺がん
最終更新日:2019.10.9
マンガで読む肺がんの症例:佐藤晴美さん(仮名)52歳女性の場合
持病もなく健康で、風邪もめったにひかない佐藤さん(仮名)。健康診断でエックス線(レントゲン)検査を行ったところ「胸に影がある」と言われたが、昨年の健康診断では何も言われなかったし、特に体調が悪いということもない。「まさか私ががんなんて……」と思っていたが、診断はそのまさか。ステージIAの肺がん(肺腺がん)と言われてしまう。







まとめ:肺がんの症状・検査・治療
- 肺腺がんとは肺がんの一分類で、肺がんの中では最も多く、非喫煙者にも多く見られる。
- 初期の肺がんは症状が出ないことも多い。レントゲンで異常を指摘されたら精密検査を。
- 肺がんが疑われる場合、血液検査やCT検査、気管から内視鏡を入れての生検などを行う。
- 今は小さな穴から内視鏡などを入れて行う手術が主流。開胸手術よりも回復は早くなる。
- ごく早期のうちに治療ができれば、術後の抗がん剤治療を受けないという選択肢もある。
- 再発の兆候が見られなくなっても、年に1回は胸のレントゲンを撮ることが望ましい。
作画:浅海 司
監修:横浜市立大学教授・医学博士/石川 義弘
※症例は特定の個人の実症例にもとづいたものではなく、医師の経験から起こりうる症例を作成しています。また、本症例作成時点での情報であり、現時点での標準治療や医療機関で行われている最新治療とは異なる場合があります。