S状結腸にがん。腹腔鏡で体への負担を軽減
最終更新日:2019.10.28
マンガで読む大腸がん(S状結腸がん)の症例:佐山冬夫さん(仮名)61歳男性の場合
5人家族の佐山さん。長男が独立したと思ったら、今度は長女の結婚話が。しかし、ここ最近体に異変を感じていることを家族に言い出せずにいます。実は3日前、便に少量の血液が混じっていることに気付いてしまったのです。
ネットで調べてみると、やはり「大腸がんになると便に血液が混じることがある」とのこと。娘の晴れの日を元気に迎えるためにも、まずは病院を受診することに。






















■まとめ:大腸がん(S状結腸がん)の検査と治療
- 運動不足が大腸がんのリスクを上げるということはほぼ確実と言われています。(※1)
- 大腸がんが進行すると、大きくなった腫瘍から出血して、便に血が混じることもあります。排便のあとは、便の色や形に異常がないかどうかチェックするくせをつけるとよいでしょう。
- 大腸からの出血は痔(じ)と間違えやすいので、大腸カメラ検査を受けて出血の原因を特定する必要があります。
- 便潜血検査は簡単で有用な検査ですが、大腸カメラ検査の検査精度には及びません。便潜血検査で陽性になったことがなくても、大腸がんが進行している可能性はあります。
- 開腹手術は大きな傷が残りますが、腹腔鏡での手術なら小さな傷が数カ所残るだけで済み、術後の回復も早いと言われています。もちろんデメリットもあるため、利点・欠点を加味したうえで手術方法を選択することが大切です。
作画:ぐっちぃ
監修:横浜医療科学研究所
※症例は特定の個人の実症例にもとづいたものではなく、医師の経験から起こりうる症例を作成しています。また、本症例作成時点での情報であり、現時点での標準治療や医療機関で行われている最新治療とは異なる場合があります。