右くるぶしに激痛。腎臓には尿酸結石
最終更新日:2019.10.9
マンガで読む痛風(高尿酸血症)の症例:佐々木学さん(仮名)55歳男性の場合
教師として高校で生物を教えている佐々木さん。部活動が盛んな高校で、顧問として遅くまで学校に残ることも。大のビール党であり、帰宅後の晩酌は欠かせません。しかし実は1カ月前、突然右足のくるぶしに激痛が走り、腫れて赤くなったことがありました。
忙しくしている間に痛みはおさまってきたのですが、念のため病院を受診することに。
























まとめ:痛風(高尿酸血症・尿酸結石)の治療
- 痛風発作(痛風関節炎)は、関節内で結晶化した尿酸を白血球が攻撃することによって起こる。
- 日ごろから尿酸のもとになるプリン体を過剰摂取している人は、血液中の尿酸値が高くなっていることもある。指の付け根やかかとなどが赤く腫れて痛みを伴うようなら、痛風発作の可能性も。
- 痛風発作の痛みには個人差があるが、痛みは1週間程度で軽快する。
- 高尿酸血症を放置すると腎臓の機能が低下してしまうこともあるため、早めの治療が大切。
- 血液中の尿酸値が高い状態が続くと、腎臓などに結石ができることもある。
- 尿酸の生成を抑える薬による治療は、発作による痛みが治まったあとに開始する。
- 痛風発作がおさまっても、生活習慣を改めるなどして尿酸値を下げなければ、再発することが多い。食事や運動の習慣を改め、必要に応じて薬による治療を受けることで、適正な尿酸値を維持するよう努める必要がある。
作画:よしはな
監修:横浜医療科学研究所
※症例は特定の個人の実症例にもとづいたものではなく、医師の経験から起こりうる症例を作成しています。また、本症例作成時点での情報であり、現時点での標準治療や医療機関で行われている最新治療とは異なる場合があります。