原因は糖尿病の薬? 朝食前の散歩中に倒れて救急搬送
最終更新日:2019.12.4
マンガで読む低血糖発作(糖尿病)の症例:草野美智子さん(仮名)75歳女性の場合
夫と2人で暮らす、75歳の草野さん。1年前に糖尿病と診断されたため、食事や運動には気を使っています。カロリー制限を続けながら、朝食前には15分の散歩を欠かしません。血糖値を下げる薬も飲んでいます。
今日も血糖値を下げる錠剤を飲んだあと夫と散歩に出掛けたのですが、なんだか胸が「ドクドク」してきて……。












まとめ:糖尿病と低血糖発作
- 低血糖発作とは、血糖値が正常範囲以下に下がってしまった状態のことです。薬物治療では血糖値が下がりすぎることがあるので、治療を始める前に低血糖になりやすい要因や対処法について知っておくことが大切です。
- 低血糖発作を防ぐには、こまめに血糖値を計測することや、症状を感じたらブドウ糖などを摂取することが有効です。必要なブドウ糖の量は主治医に確認してください。
- 糖尿病は認知症(脳血管性認知症/アルツハイマー病)の危険因子であることが明らかになっています。主治医とも相談しながら、一日の間に血糖値が乱高下することのないよう、血糖値を適正にコントロールすることが大切です。
作画:石渡ゆか
監修医師:横浜市立大学教授・医学博士 石川義弘
※症例は特定の個人の実症例にもとづいたものではなく、医師の経験から起こりうる症例を作成しています。また、本症例作成時点での情報であり、現時点での標準治療や医療機関で行われている最新治療とは異なる場合があります。