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28件の病気解説と190件の症例情報

症例を見る

おなかが張って「ドクドク」……大動脈瘤だった

年齢/性別50代/男性

病名動脈硬化 大動脈瘤 高血圧

56歳の男性。10年ほど前に高血圧を指摘され、降圧薬による内服治療を続けている。1カ月ほど前から腹部が張ってきているような気がするが、特に痛みはなく、そのほかに気になる症状はない。

ステージIVb。化学放射線療法後は食事も可能に

年齢/性別60代/男性

病名食道がん

半年ほど前から、みぞおちよりこぶし一つ上の、あばら骨の奥あたりに不快感があった。また、1カ月前のある日、家族で焼き肉を食べに行ったとき、喉(のど)の奥に肉片がつかえて上手く飲み込めなかった。

ステージII。再び口から食事をとることはできるか

年齢/性別60代/男性

病名食道がん

1カ月前に友人と食事に行った際、肉のかたまりが喉(のど)につかえ、苦しさを感じた。 そのときは水で流し込んだが、それ以来、食べ物がしばしば喉につかえるようになった。

早期発見、ステージは0。内視鏡を使って切除

年齢/性別60代/男性

病名食道がん

友人が先月人間ドックを受けたところ、早期胃がんが見つかったという。自分は今まで大きな病気をしたことがないがその友人も同様で、何の前触れもなくがんが見つかったらしい。しばらくがん検診を受けていなかったことを思い出し、自分も思い切って人間ドックを受けてみることにした。

急な腹痛と冷や汗。腹部大動脈瘤が破裂していた

年齢/性別60代/男性

病名大動脈瘤 動脈硬化

朝食後に畑の様子を見に行こうとしたところ、急な腹痛に襲われ動けなくなってしまった。 しばらく横になって様子を見ていたが、腹痛は良くならず、冷や汗も出てきたため、妻が119番通報。数分で救急車が到着し、近隣の総合病院に搬送された。

半年で大動脈瘤が拡大。ステントグラフトを挿入

年齢/性別70代/男性

病名大動脈瘤 糖尿病 慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患の経過観察のため、かかりつけのクリニックを受診。胸部X線撮影を受けると、胸部から腹部に向かって走る下行大動脈の一部が紡錘形に膨らんでいることが判明した。

健康診断で大動脈瘤を発見。手術はせず経過観察中

年齢/性別50代/男性

病名大動脈瘤

過去に大きな病気やけがの経験はなかったが、年に1回行われている職場の健康診断で胸部X線検査を受けると、大動脈弓(だいどうみゃくきゅう)と呼ばれる部分に膨らみが見つかった。

生活習慣病を放置。背中の激痛のあと両足に痺れ

年齢/性別50代/男性

病名大動脈解離 脂質異常症 糖尿病 高血圧

午前7時ごろ、突然背中に激痛が走り、痛みは腰の方へ移動していった。同時に両足が痺れるようになってきた。痛みがあまりにも激しいため、会社を休む連絡をしたが、その後、身動きが取れなくなっているところを家族に発見され、救急車を要請することになった。

冠動脈も解離し命の危機。13時間に及ぶ緊急手術

年齢/性別40代/男性

病名大動脈解離 高血圧

朝6時、会社に行く準備をしていると、突然背中を引き裂かれるような激しい痛みを覚えた。「突然こんなに痛くなるなんておかしい。胸も苦しいということは、心臓の病気かもしれない」と恐ろしくなり、家族の運転する車で近くの救急病院を受診した。

運転中、胸から背中に激痛。手術は回避も絶対安静

年齢/性別60代/男性

病名大動脈解離

会社から家に帰る車中で、突然胸から背中にかけて引き裂かれるような激しい痛みを感じ、急いで道路脇に車を止めた。ほどなくして救急隊が到着し、近くの病院に搬送されることになった。

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【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】自宅療養中でもすぐ相談が必要な症状とは?

自分の症状が新型コロナウイルス感染症(COVID-19/以下、コロナ)なのかがわからないという声を聞くことがあります。様子を見ている間に重症化してしまうことを避けるためにも、また余計な不安に駆られないようにするためにも、コロナの症状を正しく知っておく必要があります。「この症状が出たらコロナ」という決まったものはありませんが、注意しておくべき症状について、感染症の専門家でもある国立病院機構三重病院の谷口清州医師が解説します。「いつもの風邪とちょっと違う」症状に注意まず、風邪症候群(上気道炎)と同じような症状が長く続いたときには、コロナを考えておく必要があります。その他、これまでにわかっている特徴としては、風邪症候群のときよりも強いだるさ、倦怠感、普段は感じない嗅覚障害、味覚障害などがあります。全体の感染者の6割に味覚障害があったという報告もあります。このような変わった症状を覚えておくといいと思います。「二峰性発熱(にほうせいはつねつ)」と呼ばれる症状もよく見られます。発熱があって、一度下がった後、また熱が上がることです。ウイルス感染症の場合、ときどき見られる症状ですので、コロナに限った症状ではありませんが、疑うときの参考にしてください。コロナ患者との明らかな接触歴があればわかりやすいのですが、今は地域内感染伝播があったり、無症候性感染があったりするので、非常にわかりにくいのが現状です。医療現場では、だるさと発熱が長く続く、味覚・嗅覚障害、二峰性発熱などの症状に注意しています。これらの普段の風邪とはちょっと違う症状が見られた場合はコロナを疑ってもいいと思います。ただし、人間は精神に左右される動物なので、「自分はコロナかもしれない」と疑いはじめると、余計にだるくなったりすることもあります。過剰な心配は禁物です。ちなみに、ニュージーランドでは発熱や上気道症状があるだけでコロナを疑うことになっており、PCR検査をすべしとされています。今後地域に広がってくれば、このような考え方も必要になるのかもしれません。肺炎の兆候は「息切れ」に注意コロナに感染してから5日、6日と症状が続くと、重症化して肺炎になることがあります。乾いた咳がひどくなるのが肺炎のわかりやすい症状ですが、あまり強くないこともあります。また、肺炎の兆候として、息切れと呼吸数の多さが挙げられます。ウイルス性の肺炎は間質性肺炎と呼ばれるもので、肺胞の壁に浮腫(むくみ)が生じて乾いた咳が多くなります。また、肺での酸素交換がしにくくなるので、いつもは息切れしないようなところで息切れが起こります。普段より呼吸数も多くなります。さらにひどくなると、肺胞に浸出液が溜まってきて、痰となって出てくるようになります。胸痛も肺炎の特徴として挙げられますが、マイコプラズマやその他の細菌が原因の肺炎にも見られる症状です。ただ、普段、胸痛を感じたことのないような人が胸痛を感じるのなら、それは注意したほうがいいと思います。症状があっても4、5日は自宅待機が必要?発熱した場合でも4、5日は自宅で待機をしたほうが良いと言われていましたが、37.5℃以上の発熱が5日以上続くのは明らかにおかしいです。一般的な医師は、発熱が3日以上続いた時点で「これは風邪ではないのではないか」と考えます。厚生労働省は受診の目安をこれまで「37.5℃以上の発熱が4日以上」としてきましたが、5月6日にこれまでの内容を見直すことを発表しました。諸外国では、このように何日と決めている国はありません。現在のコロナの状況を考えたら、まずは家族や基礎疾患を持つ人に感染させないようにしなければいけません。発熱があって、息切れや味覚障害や倦怠感があったら、その時点で受診のために「帰国者・接触者相談センター」などに相談の連絡をしてください。医療機関で感染することもありますので、症状がひどくなければ、2日ほど自宅で様子をみたほうが賢明です。高齢者や基礎疾患のある人は、発熱や咳など比較的軽い風邪の症状でも相談できます。「医療崩壊につながるのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、現在いろんなところで地域のPCR検査センターが整備されつつありますので、今後早期診断が進んでくると思われます。検査のキャパシティに余裕のある地方は、症状が4日未満でも臨床的に疑わしいと思えばPCR検査も実施しています。我々が「この人はコロナではないだろう」と思う患者さんでも、少しでも疑いがあれば検査を行っています。私は今三重の病院に勤務していますが、たくさんの人が検査を断られているという状況ではありません。地方は東京と比較すると、まだまだコロナの症状が出ている方が少ないですが、かなり敏感になっている方も多く、危機意識は都会の方たちよりも高いと思います。これは、もともと地方都市では総合病院が一つしかないところも多く、「なにかあったら大変なことになる」という思いがあるのだと思います。そういうことからすると、さすがに最近は少なくなったようですが、東京の繁華街に人が集まっている様子は信じられませんでしたね。若いから軽症で済むとは限りませんし、高齢者だからといって必ず重症化するとも限りません。今のところ、コロナについて詳しいことはまだわかっていません。私どもの病院に入院している患者さんの中にも、すごく軽症なのにウイルス量が非常に多い方がいらっしゃいます。これまでのデータを見ると、症状の重さとウイルス量は比例しないようなのです。大切なのは自分の症状をしっかりと見ることです。症状がひどくて、どうもいつもの風邪と異なると思えば、相談して受診するようにしてください。まとめ「長く続く発熱」「強い倦怠感」「味覚・臭覚障害」「二峰性発熱」があったら受診相談を。「息切れ」と「胸痛」は肺炎の兆候なので注意。参考サイト新型コロナウイルス感染症について - 厚生労働省特設サイト 新型コロナウイルス|NHK NEWS WEB

谷口 清州

2020.5.14

【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】冬に向けてどうなる?流行・収束の見通しは?

これから先、特に冬になると、風邪やインフルエンザなどの感染症が流行します。そのころ、新型コロナの流行はどうなっているのでしょうか?そのなかで、どのような心構えが必要になってくるのでしょうか。国立病院機構三重病院の谷口清州医師に聞きました。コロナ問題は一挙に解決しないコロナが今後どうなるかは誰にもわかりません。少なくとも言えることは、このウイルスはかなり人類に適応しており、共存関係に近づきつつあるということです。今もどこかで無症状の人がウイルスを保持しているわけですから、今後も散発的に患者は発生しますし、もしも人から人への感染が容易な密接した状況であれば、クラスタとなって多くの患者が出るかも知れません。多くの識者が指摘しているように、「冬になったらまた大きく流行する」のは想像に難くありません。インフルエンザも同時に流行するとすれば、症状から診断することが非常に難しくなりますので、地域での診療や院内感染対策に課題が生じます。また、インフルエンザウイルスについては、「気温が高くなると飛沫粒子中のウイルスの安定性が落ちるので、感染伝播効率も落ちると」いう動物実験の報告もありますので、暑くなると少し流行が緩和されるという可能性はあります。しかし、これまでところ熱帯地域でも流行はありますので、正直なところ、どうなるかはわかりません。ハーバード大学では、このような外出自粛を伴うロックダウン状態が断続的に2022年まで続くという論文が発表されました。一挙に解決するというより、今の非日常がだんだん常態化してくると考えたほうがいいと私は思います。「司令塔」はきちんと情報発信を現在、コロナに関する情報は非常に錯綜しています。本当は厚生労働省や国立感染症研究所がオーソリティ(豊富な知識と信頼性)をもって、きちっとワンボイスで情報を伝えていくべきだと思います。それができていないから、いろいろな方がさまざまなことをお話しされ、余計に情報が混乱するのでしょう。健康危機管理でもっとも大切なことは、英語で言うところのCommand & Control System(コマンドアンドコントロールシステム:指揮・統制システム)、すなわち、科学的な基盤に基づいて迅速に明確な対策決定と実行のできる司令塔機能です。今後も日本政府からのしっかりした情報発信が、ますます大切になると思います。そうでなければ、私たちは、今後も情報の信頼性を確認しながら、取捨選択をしなければならなくなってきます。まとめコロナがどうなるかは誰にもわからない。「今の非日常がだんだん常態化してくる」という心構えが必要。本来であれば、コロナの情報は国がしっかり出すべき。我々は情報を鵜呑みにせず、信頼性の評価を。

谷口 清州

2020.6.11

初期症状がでにくい糖尿病。栄養の取りすぎが病気の原因に。

糖尿病と言うと、「太っている人の病気」と思われがちですが、そんなことはありません。よくない生活習慣を続けていれば、誰もが発症しうる身近な病気です。しかし、なぜ糖尿病になるのか、糖尿病を発症するとどんな不都合があるのかなど、詳しく知っている人はあまり多くないのが現実です。石川先生に詳しく解説していただきましょう。糖尿病とは糖尿病って、どんな病気ですか?文字のとおり、「尿に糖が出る病気」です。糖尿病の人の尿は甘いので、ありが寄ってきます。おそらくそんな様子を見て、昔の人が「糖尿病」と名付けたのかもしれません。なぜ尿に糖が出てしまうのでしょう?糖は私たちの体にとって大事な成分ですから、本来、尿に流れ出ることはありません。しかし、糖のとりすぎにより、腎臓がコントロールできる量以上の糖が血液中を流れ、結果として尿の中に糖が出てきてしまうのです。糖は体に悪いのでしょうか?糖のとりすぎが体によくないだけで、糖自体は体に悪いものではありません。糖は、生物体・人類にとって最高のエネルギー源です。われわれの体は、ブドウ糖、つまりグルコースを使って動いており、糖がなければ人間は生きていくことができません。糖がなくなってしまうと脳の活動が停止してしまいますから、人間にとっては絶対に必要な成分と言えるでしょう。ですから、人間の体には、血糖値がある程度以下にならないよう厳密にコントロールする仕組みが備わっています。ここで登場するのが、血糖値が高くなりすぎないようにコントロールする「インスリン」というホルモンです。糖尿病の原因とインスリン糖尿病とインスリンの関係を教えてください。食事をすると血糖値(血液中の糖の濃度)が上がります。インスリンは、上昇した血糖値を下げるホルモンで、血液中の糖を筋肉などの組織に取り込ませることで血糖値を一定に保つ働きがあります。簡単に説明すると、「食事をする⇒血糖値が上がる⇒インスリンが分泌される⇒ブドウ糖が筋肉などの組織に取り込まれる⇒血糖値が下がる」ということです。本来、インスリンが効かないという人はいませんが、運動不足や栄養過多が続くとインスリンの働きが悪くなり、血糖の取り込みが上手にいかなくなります。これを医学用語では「インスリン抵抗性」と呼びます。糖尿病のなかには、膵臓(すいぞう)にあるβ細胞が壊れてインスリンが分泌されなくなってしまう「1型糖尿病」と、いわゆる成人型糖尿病と言われる「2型糖尿病」があります。後者の2型糖尿病は、ほんの数十年前までは「お金持ち病」と言われていました。それだけ糖がとれるのは、お金持ちだけだったのでしょう。糖尿病には、栄養過多や肥満が大きな原因になるということでしょうか?肥満になると、筋肉に取り込まれなかった多量の糖が血液中に流れることになります。これが糖尿病の原因となります。インスリンは、膵臓の中にある特殊なインスリン分泌細胞(β細胞)で作られています。健康なときは、糖を筋肉に取り込むために十分な量のインスリンが分泌されますが、肥満が進んで血糖値が高くなると、増えてしまった糖を筋肉に取り込むために、さらにたくさんのインスリンが分泌されるようになります。ところが、そのうちにβ細胞はインスリンを出すことに疲れてしまい、だんだん分泌が落ちてきてしまう(インスリン分泌障害)。インスリンの分泌が落ちているのに、肥満のまま、糖をたくさん摂取し続けていると、糖は筋肉に取り込まれなくなって血中にあふれてしまいます。この状態を糖尿病と呼びます。糖尿病に初期症状はない?糖尿病になるとどんな症状が出るのでしょうか?糖尿病には初期症状がほとんどありません。多少疲れやすくなったり、尿の量が多くなったりすることがあるぐらいです。多くの場合、健康診断で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いとか、尿に糖が出ていると指摘されて気づきます。糖尿病を見つけるために、どのような検査があるのでしょうか?「空腹時血糖健康診断」という空腹時の血糖値を測る方法と、血液検査で過去1~2カ月の平均血糖値であるHbA1cを測る方法があります。血糖値は、ガムをかんだり、砂糖をなめたり、コーヒーを飲んだりするだけでも変動してしまいますから、過去1カ月の平均血糖値が分かれば、より正確な診断をすることが可能になります。ほかに、尿検査や砂糖水を飲んだあとの血糖値を測る方法(経口ブドウ糖負荷試験)もあります。ちなみにHbA1cというのは、血液中のヘモグロビンと糖が結合したものです。血糖値が高い状態が続くと、体のあちこちに糖が付着し、タンパク質であるヘモグロビンをも変性させてしまいます。忙しくて健康診断を受けていなかったら、突然心筋梗塞になって、調べてみたら血糖値が高かったという方も少なくありません。糖尿病になると、糖が体のあちこちに沈着するので、血管も砂糖漬けになり、ボロボロになってしまうのです。血管が砂糖漬け……。やはり、ケーキやおまんじゅうなど甘いものが好きな人は糖尿病になりやすいのでしょうか?基本的には、ケーキを食べても、おにぎりを食べても、私たちの体はエネルギー物質に変えることができます。だから食べるのはかまいませんが、大切なのは食べ過ぎないことです。一般的には、体重と身長から肥満度を表すBMI(体格指数)による適正体重を保つのがよいとされています。それにプラスして、ご両親が糖尿病であるかなどの遺伝的な背景も考慮する必要があります。ご両親に糖尿病の気がある方があまりよくない生活習慣を続けて太ってしまったら、間違いなく糖尿病を疑うべきでしょう。糖尿病はどのような問題を引き起こすのでしょうか?糖尿病の人は、血管が砂糖漬けの状態です。すなわち、血管が硬くなったり詰まりやすくなったりするような病気は、おおかた糖尿病に合併すると思って間違いないでしょう。脳の血管なら脳梗塞、心臓なら心筋梗塞、目なら失明など、糖尿病からさまざまな病気が派生します。糖尿病は尿に糖が出てしまう病気ですが、実態は血管病で、全身の血管がだめになってしまうことが問題なのです。とはいえ、どの病気もそう簡単になる病気ではありませんから、1年に1回、必ず健康診断を受けるようにしていれば、心配には及びません。もし糖尿病になってしまったら?もし糖尿病になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?糖尿病は、透析が必要になったり、失明したりというリスクを伴う怖い病気です。しかし、糖尿病の人全員がそうなるわけではありません。糖尿病だと診断されても、しっかり治療を受ければ心配することはありません。1型糖尿病の方は膵臓からインスリンが分泌されなくなっているので、外からインスリンを補うしか方法はありませんが、2型糖尿病の方は、適切な治療を受けることに加えて、ご自身の生活習慣を改善していくことによって糖尿病が治るという方もいらっしゃいます。薬を正しく服用するのとともに、生活習慣を改善していくことが大切なのですね。膵臓を刺激してインスリンの働きを高めたり、効果を促進したりする、さまざまな種類の薬が出ています。つい最近だと、余分な糖をわざと尿に出してしまう薬も出てきました。しかし、人間がこれらの薬を飲み始めてまだ数十年です。新薬が効くことは間違いないのですが、これらの薬をこれから何十年か飲み続けたときに、どんな副作用があるかというのは、誰にも分かりません。となると、やはり一番よいのは、昔ながらの、食事制限と運動ということになります。このふたつは何百万年も前から続いていますので、絶対に副作用はありませんからね。父も糖尿病だったけど長生きした。だから私も…糖尿病の多くは遺伝します。あるとき私の診察を受けにきた患者さんが言いました。「父も糖尿病ですが、85歳の今も元気です。だから私も大丈夫ですよね。」確かに、この患者さんは、お父さんの糖尿病の遺伝子も、85歳まで生きられる遺伝子も持っています。そして案の定、糖尿病になってしまいました。さて、この方はお父さんと同じ85歳まで生きられるでしょうか?答えは、このままの生活を続けていれば、「NO!」です。なぜなら、お父さんがこの患者さんと同じ年齢を生きた時代と、今、患者さんが暮らすこの時代が違うからです。私は患者さんにお聞きします。「あなたは、あなたと同じ年齢のときにお父さんが食べていたのと同じ食事をしていますか?」「あなたは、あなたと同じ年齢のときにお父さんが歩いていたのと同じ距離を歩いていますか?」どう考えても、今の人たちのほうが、健康に悪い生活をしているのは一目瞭然。おいしいものを苦労せずに食べられて、おまけに歩く距離も減ったとなれば、お父さんより明らかに健康に悪い生活を送っていることは間違いありません。おまけに仕事が忙しくて、ストレスに追われる毎日を送っています。つまり、お父さんの世代なら糖尿病でも85歳まで生きられても、「おいしいものを手軽に食べられて」「歩かず」「ストレスフルな」環境にいる患者さんは、このままの生活を続けていたら厳しい、ということになってしまいます。とはいえ、現代において、昭和の時代と同じように、食事をして、歩いて……という生活するのは、不可能に近いことです。それでも、少しずつ若い頃のお父さんと同じ生活習慣に戻す努力をしていただいて、足りない分を現代のお薬で補うというのが、本来のやり方ではないでしょうか。現代の美食をして、現代の運動習慣もそのままで、悪くなった分も現代の薬で補う。薬を飲めば、確かに血糖値は下がるかもしれませんが、人間・生物としては一番好ましくない治療方法だと思います。インタビュー・文:たなか みえ/イラスト:浅海 司

石川 義弘

2019.10.10

【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】実は「軽症」=「症状が軽い」じゃなかった!医師と患者の「軽症」をめぐる誤解とは

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)になっても、軽症ならば静養していれば治ると言われていますが、実際にはかなり苦しい思いをしている人もいるようです。「軽症なのになぜ?」と思う人もいるかもしれません。これは「軽症」という言葉についての誤解があるからです。感染症の専門家でもある国立病院機構三重病院の谷口清州医師が解説します。医学的な「軽症」は「症状が軽い」という意味ではないみなさんがイメージする「軽症」と、医学の世界で「重症」と区別するときに用いる「軽症」は若干意味合いが異なります。新型コロナウイルス感染症に関して、医学の世界での「軽症」とは「肺炎の症状がなく、呼吸管理・酸素投与の必要がない」という意味であって、「症状が軽い」という意味ではありません。もともと、これら軽症とか重症というのは患者の生命予後(今後生命が維持できるかどうかの予測)または機能予後(病気になった部位の機能が維持できるかどうかの予測)を示す概念です。だから、「軽症だから体は辛くない」というのは誤解です。軽症でも熱が39℃まで上がれば体が辛くなるのは当然です。たとえば、インフルエンザにかかると、全身の倦怠感も強く、非常に体が辛くなります。しかし、肺炎を起こしているわけでもなく、数日経てば治りますから「軽症」とされます。医療現場では「(非常に苦しくても)現時点で命に別状はない」という意味で「軽症」という表現が使われています。ただ、コロナの場合は、感染を広めるリスクがあるので、治療とは別に公衆衛生の観点から、隔離するために軽症でも入院することになります。もちろん発症時は軽症でも、その後重症化するリスクもあるので注意が必要です。まとめ医学的な「軽症」とは「命に別状はない」という意味。症状が軽いとは限らない。コロナの場合は感染を広めないため、重症化に備えるために、軽症であっても医療機関への入院や宿泊施設での療養などの隔離措置がとられることになる。

谷口 清州

2020.5.26

【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】親が、あるいは子が感染したら?親子が感染したときの病院の対策は?

小さな子どもを持つ親が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)になってしまったらどうすればいいのか、心配になっている方も多いと思います。親が、あるいは子が感染したらどうすればいいのでしょうか?感染症の専門家でもある国立病院機構三重病院の谷口清州医師が解説します。「子どもが感染しにくい」というわけではないまず、これまでの研究では、子どもも大人と同じ確率で感染することがわかっています。つまり、子どもと大人の感染率は同じです。子どもの感染者数が少ないからといって、子どもが感染しにくいわけではありません。また、大人から子どもへの感染率は高いのですが、子どもから大人への感染率は低いです。これらの理由はわかっていません。一方、最近小児では鼻粘膜のウイルス受容体である「ACE2」が少ないという報告があり、これによって子どもは感染しにくいのではないかと議論されています。子どもの感染者が少ないと思われているのは、症状が出にくいのと、軽症者が多いということもあります。ですから、大人が感染したら、当然一緒に住んでいる子どもに感染するリスクがあります。コロナは発症の2日前から感染性があるとされているので、発症した時点ですでに感染している可能性はあります。まだ感染していない場合、それ以上の接触を減らすために離れて住むことができれば感染リスクは低くなりますが、小さなお子さんの場合はそれも難しいでしょう。祖父母が面倒を見ようとしても、お子さんがすでに感染していて潜伏期にあるとすれば、祖父母に感染してしまったらもっと大変なことになってしまいます。誰かに預けるにしても、預かる方も多少なりともリスクがあるわけです。重症化リスクが高くない人で、いざとなったら子どもを預けられる人がいないか、リストアップしておくことも一つの方法です。親が防護服を着て付き添いも親がコロナに感染したときの、お子さんの面倒を誰が見るかについては、いろいろな形の対策を考えていかなければいけません。たとえば、私たちの病院では医療的ケア児をはじめとする在宅療養児の診療を行っていますが、彼らの両親がコロナに感染した場合、レスパイト(一時的な入院)という形でお子さんをお預かりすることも考えています。他の病院でも同じような対策を講じているところはあるでしょう。これについては、日本小児科学会が指針を示しています。両親ともに入院することになった場合、あるいは母子家庭、父子家庭で親御さんが入院しなければいけなくなったときは、児童相談所などが一時保護を行っている地域もあります。事前に調べてみてください。一方、子どもが感染したとき、感染していないご両親の付き添いをどうするかという問題もあります。1歳や2歳の子の場合、親が一緒にいないとどうしようもありません。でも、親がその時点で陰性なら付き添いをすることによってこれから感染するリスクもありますし、子どもは軽症でも親の方が重症化するリスクも高いかも知れません。これは大きなジレンマです。日本小児科学会は、小児が入院した場合について、保護者の同室付き添いが考慮されるという見解を示しています。その理由として、保護者によるケアは小児の精神的な安定につながり、医療従事者の負担も大きく軽減されること、小児に基礎疾患がある場合や乳幼児においては病態を最も理解し急変の徴候を早期に気付くことができるのも保護者であること、保護者が小児の介護を可能な状態であると判断できた場合には、入院する小児の介護者として同室してもらうことには大きな意味があることを挙げています。注意すれば外遊びさせても大丈夫コロナに感染していないお子さんは、全国で休校措置が続いているため、ずっと家にいることになると思います。感染リスクがあると思ってお子さんに外遊びを我慢させている親御さんもいるかもしれませんが、感染しない、感染させないように注意さえしていれば大丈夫です。コロナはヒトからヒトへしかうつらないので、ヒトとの距離が離れていれば感染することはありません。人の少ない大きな公園や、海、山などに行けば、感染することも感染させることもほとんどないと考えられます。よくこのような質問を受けますが、「精神衛生」という言葉もあるように、精神のバランスを保つことも非常に大切です。ただ、地域によっては、遊びに外に出ると白い目で見られてしまうこともあるようです。このウイルスは人との距離をとっていれば感染しないことを、みなさんに理解してほしいですね。隣の家に感染者がいると自分の家族にもうつる、なんてことを言う人もいますが、そんなことはありません。大気の拡散能力は膨大なもので、飛沫はせいぜい2メートルほどしか飛びませんので、隣の家からウイルスが飛んでくる、なんてことはありえないのです。世間の雰囲気が非常に神経質になっていると感じますが、必要な注意を払いながら、子どもを外に遊びに連れていくことは、けっして悪いことではないと思います。まとめ「子どもはコロナに感染しにくい」は間違い。子どもの感染率は大人と変わらない。親が感染したときのシミュレーションをしておくこと。感染しない、させないように注意すれば、外遊びも大丈夫。心のバランスも大事。参考サイト在宅療養児介護者のCOVID-19感染判明時等の支援について - 公益社団法人 日本小児科学会小児の新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制に関する見解 〜入院や付き添いの考え方も含めて〜 - 公益社団法人 日本小児科学会Bi Q , Wu Y , Mei S , et al. Epidemiology and transmission of COVID-19 in 391 cases and 1286 of their close contacts in Shenzhen, China: a retrospective cohort study. Lancet Infect Dis. 2020;S1473-3099(20)30287-5. doi:10.1016/s1473-3099(20)30287-5Wong GW, Li AM, Ng PC, et al. Severe acute respiratory syndrome in children. Pediatr Pulmonol 2003;36:261-266.

谷口 清州

2020.5.21

原因は「カチカチの血管」だった? 高血圧のQ&A

サイト改善に向けた5分程度のアンケート実施中。回答はこちらから。病気に対する疑問や不安に、横浜市立大学大学院医学研究科 循環制御医学 主任教授の石川義弘先生が答えてくれる「教えて! 石川先生」。第1回の病気は、「高血圧」です。高血圧を放置すると、心臓や血管などのさまざまな臓器に影響を及ぼすことも。しかし、正しい服薬・食生活の改善・定期的な運動・ストレスの軽減などを心がけ、きちんとコントロールすれば、決して怖い病気ではありません。高血圧とは? 高血圧の基準・原因最高、最低がどのくらいになると、高血圧というのですか?日本高血圧学会では、最高血圧(収縮期血圧)140mmHg以上、最低血圧(拡張期血圧)90mmHg以上を高血圧と定義しています。一般的には、最高が120mmHg、最低が80mmHgを正常な血圧としています。どのようにこの基準が設定されたのでしょうか?これらの基準は、統計結果をもとに設定されています。過去に何万、何十万というたくさんの人の血圧を測り、5年、10年たったとき、「どのくらいの血圧の人」が「病気や合併症を起こしにくいか」を調べたのです。しかし極論すれば、一人ひとりの年齢・性別から生活環境・遺伝子まで、何もかもが違うわけですから、同じ140/90mmHgという値であっても、その人にとっては非常に高かったりするかもしれません。また、将来はこの基準も変わるかもしれません。年をとると血圧が高くなると言われています。年齢と共に血圧が高くなるのは、生理的な加齢現象です。血圧の上昇は、ある意味とても物理的な現象です。年齢と共に血圧が上がるのは、血管が硬くなるからです。ゴムホースを血管、流れる水を血液、ポンプを心臓と仮定します。ゴムホース(血管)が柔らかいうちは、多少ポンプ(心臓)を強く押しても、ゴムホース(血管)は柔軟に広がりますから、血圧がそれほど上がりません。しかし、ゴムホース(血管)は、加齢と共にだんだん硬くなって伸展性がなくなりますから、ポンプ(心臓)を強く押すと、血圧も高くなってしまいます。カチカチに硬くなったホース(血管)に強い力をかけると裂けてしまうこともあります。若いときに血圧が正常だった人でも、年をとれば血圧が高くなる可能性が十分にあるということです。さらに血圧は、物理の法則であるオームの法則*によって規定されます。物理学では、抵抗と電流が大きければ、電圧は上がります。血圧でも、血流量が少なければ血管が縮み、逆に多ければ血圧が上がります。これを調整するのが降圧剤です。*V(電圧)=Ω(抵抗)×R(電流):電圧は、電流が大きくなるほど大きくなり、抵抗が大きくなるほど大きくなる日や時間によって、血圧が高かったり、低かったりすることがあります。140/90mmHgという高血圧の基準は、安静状態で測った値です。ですから、ある時間だけ最高血圧が160mmHg だったからといって、慌てることはありません。私も普段は血圧が低いのですが、運動後に測ると最高血圧が160mmHgを超えることは珍しくありません。緊張したり、ストレスがかかったりしたときにも、血圧は上がります。生きている限り、血圧は上がったり下がったりするものなのです。しかし、1日中ずっと高いとなると、ゴムホース(血管)の中に常にたくさんの水(血液)が流れて、ホースがパンパンになっている状態と同じですから、ゴムホース(血管)が劣化したり、破れたりしてしまう可能性があります。血圧を測るのに最適な時間はありますか?個人差はありますが、血圧というのは寝ているときに低く、目が覚めて起きると高くなるのが一般的です。しかし、寝ているときが高くて、起きているときのほうが低いという人もまれにいます。また、日中の血圧は、活動量に応じて上がったり下がったりします。ですから、24時間血圧計を付けて1日の血圧を測れればよいのですが、実際には難しい。そこで患者さんには「起床時と就寝時の2回、血圧を測ってください」と申し上げています。朝起きて血圧を測るときは、まず膀胱(ぼうこう)を空にして緊張をとり、ベッドの上などにしばらく座って、落ち着いてから測るといいでしょう。大事なことは、血圧を測る時間と条件を、毎日同じにすることです。その昔、高血圧の人はいなかった? 高血圧は、生活習慣病のひとつです。その原因について思いをめぐらせると、おそらく昔は高血圧の人は今よりも少なかったはずです。例えば、運動不足。江戸時代には、タクシーもなければバスも地下鉄もありませんでしたから、人びとは毎日10キロ、20キロいう距離を歩いていたはずです。ですから運動不足とは無縁でした。しかし、平成に暮らす私たちが、毎日10キロ歩くのは容易なことではありません。1日中パソコンの前に座っていて、数百メートルしか歩かないということも少なくないはずです。人間の祖先と言われるクロマニョン人やネアンデルタール人の時代には、いったい1日何キロ歩いていたのでしょうね。おなかがすいたら木の実をとるために山の中を歩き回り、肉を食べようと思ったら狩りに出掛け、まずはマンモスを探すところからです。しかし今は、スーパーマーケットに出掛ければ、いろいろな種類の肉が並んでいます。運動しなくても、食べたいときにいつでも肉が食べられるわけです。最近は、カップラーメンやインスタント食品も手軽に食べられるようになりました。しかしこれらが出現してからまだ数十年です。この先、50年、100年とこれらの食品を食べ続けたとき人間の血圧がどうなるのかは、現時点ではまだわかりません。血圧を下げる方法、やっぱり基本は塩分制限と運動薬を飲まずに、血圧を下げる方法はありますか?血管は、縮まった状態が続くと硬くなって、血圧が高くなります。つまり、血管がしなやかになれば、血圧を下げることができるというわけです。血管には、自らの拡張・収縮を制御する能力があります。人間が運動すると、筋肉にはたくさんの酸素が必要になって、血管は自ら広がります。つまり、人間が定期的に運動すれば、血管も定期的に自らを広げる練習をすることになります。そして、血管を広げるときには、私たちが血圧を下げるために飲んでいるどの薬よりも優秀で、性能のよいホルモンのような物質を出していることがわかっています。運動することで、何よりも効き目のあるお薬が、自分の体内で、それもただで作れますからね。これ以上安上がりな治療方法はないと思います。しかし、ものすごく血圧が高い人がいきなり運動を始めるのは危険ですから、その場合はまずは降圧剤を飲んで、ある程度まで血圧を下げてから運動することをお勧めします。そこから薬を減らしていくことはよくあります。血圧を下げるためには、どのような運動をすればよいのでしょうか?私の言う運動は、普段の生活のなかで可能な、散歩やウォーキング、ストレッチなどです。患者さんにはよく「できる限りの運動をしてください」と申し上げています。「運動をしなさい」と指摘されたからといって、オリンピック選手のようなハードな運動を始める必要はありません。徐々に体を慣らしていって、疲れすぎない程度の運動量を見つければいいと思います。よく「1万歩歩きましょう」と言われますが、決してすべての人に共通するものではありません。ちなみに、力むような運動ではなくて、適度に「ハーハー」と息をする有酸素運動をお勧めします。塩分の摂取を減らしても血圧が下がらない人がいるそうですね。高血圧に関係する遺伝子は、おそらく何十種類も何百種類もあり、そのなかには塩分が血圧に影響するかどうかについての遺伝子があるでしょう。その遺伝子を持っている人もいれば、持っていない人もいるでしょうから、塩を制限することによって血圧が下がる人もいれば、あまり下がらない人もいる、ということになります。しかし「血圧を下げたいなら塩分を控えなさい」と言われます遺伝子の話はさておき、それが患者さんにできる簡単な治療法だからです。例えば、漬物の味を見ないで最初からしょうゆをかける人なら、しょうゆをかけるのを止めるだけで、けっこう塩分を控えることができます。「漬物を食べない」は難しいけれど、しょうゆをかけるのを我慢することならできませんか?「しょうゆを絶対使ってはいけない」「みそ汁を飲むな」とい言われたらつらいかもしれませんが、減塩しょうゆや減塩みそに変えることなら、少し努力すれば、できる範囲なのではないでしょうか?古代ローマ人や戦国武将にとって「塩は貴重品」給料をさす「サラリー」の語源は「ソルト」。実は、塩のことなのです。古代ローマでは、給料替わりに当時貴重だった塩を配っていたからだそうです。今の日本人の塩分摂取量は1日10gと言われていますが、古代ローマ人が1日に摂取する塩の量はせいぜい1日3~4g。これは量にして、われわれの半分以下です。おそらく、古代ローマ人は塩分のとりすぎで高血圧になりたくても、それだけの塩を手に入れることはできなかったと考えられます。日本の戦国時代には、「敵に塩を送る」という故事の語源となった、上杉謙信の塩送りという逸話が残っています。今川家により塩を止められた武田信玄の窮状を見かねて、上杉謙信が塩を送ったというものです。人びとの命を守るために、塩がいかに貴重だったのかを表す逸話です。また、昭和の終わり頃までは、塩は日本専売公社が販売していました。政府が管理すべき重要なものだったのですね。降圧薬による治療は一生続く? 認知症との関連は降圧剤を飲み始めたら、一生飲み続けなければいけないのですか?半分本当ですけれど、半分は間違いですね。血圧が高いということには、それなりに原因があるわけです。つまり、血圧を下げたいなら、体重だったり、食生活だったり、座りっぱなしだったり、ストレスだったり、その人の血圧を上げている原因をなくせばいいんです。そういう意味では、降圧剤を一生飲み続けなくてはいけないというのは間違いですね。太っていることが原因なら「痩せる」、塩分が影響しているなら「塩分を制御する」、いつも座りっぱなしなら「ときどき運動する」、仕事にストレスがあるなら「ストレスのない状態にする」などが、血圧を下げる本来の治療方法です。でも、平成のこの世の中ではできないことも多いかも……。となれば、薬の力を借りて血圧を下げるしかありません。自分が努力できないのであれば、降圧剤をずっと飲み続けるという図式になるのは仕方のないことですね。しかし、ものすごく血圧が高い人がいきなり運動を始めるのは危険ですから、その場合はまずは降圧剤を飲んで、ある程度まで血圧を下げてから運動をすることをお勧めします。なかには、最初から血圧が200を超えているほど高いのに、「薬はきらい、努力で治します」という方もいらっしゃいますが、それは危険です。まずは薬の力を借りて、ある程度まで血圧を落とす。その上で運動やダイエットに取り組んだり、ストレスを減らしたりすれば、薬の量はどんどん減らせますから。そうしているうちに薬を飲まなくても良くなったという方は、私の患者さんのなかにもたくさんいらっしゃいます。降圧剤の副作用で、認知症を引き起こすと話題になりました。血圧が下がりすぎると、脳の血流が落ちて認知症になるという話ですね。普段われわれ人間は、頭を上にして生活していますし、血液も下から上に流れるのは難しいので、降圧剤を服用して血圧が下がることで、脳の血圧も低下します。一般的に認知症の方は脳の血流が低下すると言われていますから、心配するのは無理のないことです。しかし、一概に血圧を下げたからといって、それがすぐに認知症につながるとは、言い切れないと思います。下がりすぎれば薬を減らせばよいだけのことです。むしろ高血圧をしっかりと治療したほうが、脳卒中の予防になるなど、はるかに有用です。これだけ医学が進歩しているのですから、もっと簡単に血圧を下げる方法があるのではないでしょうか?腎臓につながる血管の神経を焼き切るといった、いわゆる外科的な方法があります。何をやっても下がらなかった血圧が、劇的に下がったという話もあります。しかしどの人にも絶対的に効果があるとは言えないでしょう。ある人にはとてもドラマチックに効くけど、ある人には全く効かないということです。他にも、自律神経を刺激して、血圧をコントロールする方法もあります。最近は、血圧が悪者のごとく扱われがちですが、血圧はそもそも生命を維持するために絶対的に必要なものであり、その血圧は、自律神経によって制御されているのです。ですから血圧自体は悪者ではありません。医学の世界に「絶対」はありませんから、この方法・薬だったら「100%治る」などということはありません。むしろいろいろな薬や治療を試して、自分に合った治療法を選んでいくことですね。そういった治療を行うことが、専門医の得意とするところでもあります。インタビュー・文:たなか みえ/イラスト:浅海 司関連記事40歳以上の日本人のほとんどが動脈硬化の危険因子をもっている?タマネギ・赤ワインの効果は? 動脈硬化のQ&Aアンケート調査にご協力くださいOpenDoctorsではみなさまの声を元にサイトを改善するため、5分程度でできる匿名のアンケートを実施中です。アンケート回答はこちらから。

石川 義弘

2018.5.28

【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】ワクチンはいつできる?治療薬はいつ見つかる?

現在、世界中の製薬会社などで開発されているワクチンは120種類以上と報告されています。(5月22日時点)すでに治験を行っているワクチンもあります。しかし、ワクチンや治療薬の開発は容易ではありません。感染症の専門家でもある国立病院機構三重病院の谷口清州医師が解説します。ワクチン開発は一筋縄ではいかない難しいものワクチンは感染する前の健康な人に打つものですから、安全性を確保しなければいけませんし、安全性を確保するには大勢の人で試さなければいけません。たとえばRSウイルスというウイルスは、これまでもワクチン開発が行われてきましたが、まだ有効なワクチンは開発されていません。過去には開発されたワクチンを接種した人がかえって重症化したケースもあります。デングウイルスのワクチンは完成しましたが、デングウイルスは2回目に感染すると重症化する傾向があり、ワクチンを接種することで1回目の感染となり、その後2回目に自然に感染したときに重症化してしまったのです。これが免疫の難しいところで、ただ免疫ができればいいというわけではないし、できた免疫が本当に感染防御に働くのかわからない。何の意味もなさないこともあるし、かえって害をなすこともあります。ワクチンの完成までには、非常に早くて1年はかかると思います。ワクチンの開発は決して簡単なことではありませんが、現在全世界が努力をしているところですので、それまでは自分たちのできることをやって、待つしかありません。アビガンは本当に効くのか?レムデシビルは?新型コロナウイルス感染症患者に投与される薬としてアビガン(一般名:ファビピラビル、抗インフルエンザウイルス薬)が注目を集めています。しかし、現状ではアビガンのような副作用が大きな薬は簡単には使えませんので、重症例や重症になりそうな患者さんに限定して使用しています。そもそもアビガンをはじめとする薬の効果については、ランダム化比較試験を行わないと正しく証明できません。これは新型コロナウイルスに罹患した患者さんを無作為に2つのグループに分けて、それぞれに薬がなんであるかを伝えないで、アビガンとアビガンではない薬をそれぞれ投与し、その効果を比較する試験のことです。現在は介入研究(研究者が対象者に対して研究を意図した介入を加える)ではなく観察研究(診療や経過の成り行きをありのままに観察する)なので、アビガンを投与した人とアビガンを投与していない人をきっちり比較できていません。アメリカではレムデシビル(もともとはエボラ出血熱を治療するために作られていた抗ウイルス薬)という薬を投与したところ、翌日に効果が現れたという論文が出て注目を集めました。最近になってランダム化比較試験が行われ、レムデシビルとプラシーボ(偽薬)の効果に有意な差が認められて、新型コロナウイルス感染症に対する薬物治療として承認されました。これまで、アビガンもレムデシビルもコロナにどれだけ効くか十分にはわかっておらず、新型コロナウイルスに対しての理論的な効果と過去のSARSやMERSへの投与経験から、効果が期待されて使用されてきました。もちろんこれまではいずれも正式には承認されていませんでしたが、重症化して命にかかわる状況で他に治療法がないことから、ご本人やご家族に同意をとってこれらの薬剤を投与していました。アビガンは現在も臨床研究が進行中ですが、他にも複数の研究が行われていますので、今後の研究の進展が待たれます。まとめワクチン開発は容易ではない。早くても1年はかかりそう。治療薬を見つけることも容易ではない。「治療薬があるから大丈夫」とは思わず、感染しないことを考えたほうがよい。参考サイトランダム化比較試験(RCT)- 『健康を決める力』用語集

谷口 清州

2020.5.28

胸部X線検査(胸のレントゲン)で何が分かるの?

胸部X線は、心臓の大きさや血管の太さ、肺に影がないかなどを調べています。これにより、肺の病気や心不全などの心臓の病気など、色々なことがわかるのです。心不全とは、心臓のポンプ機能が何らかの原因で破綻したり、弱まったりして、全身の臓器に必要な血液を送り出せなくなった状態のことを指します。心不全の原因としては、弁膜症、虚血性心疾患、心筋症、先天性心疾患などの心臓の病気や高血圧など、さまざまなものが挙げられます。胸部X線では心臓は白く、肺は黒く写ります。なぜなら、X線は「空気→水→骨」の順で「黒→白」という風に写るからです。骨が白く写って、空気は黒く写るわけですが、肺は空気をたくさん含んだスポンジみたいなものなので、ほとんど黒く写ります。一方、心臓は血液を入れた袋のようなものなので白っぽく写ります。心不全になると心臓のポンプとしての働きが弱くなり、どんどん血液が渋滞して、心臓のほうにも血液が溜まっていき、心臓が大きくなってしまいます。胸部X線によって心臓の白いシルエットが大きくなっていれば、可能性の一つとして、心不全が疑われるのです。胸部X線を横から撮ることもありますが、これは心臓などに異常があった場合、前から見たときにわからない位置関係を側面から調べるために行っているのです。ちなみに、「肺がん」というと「胸部X線で肺に影がある」と思われるかもしれませんが、初期の肺がんはCT検査や喀痰検査(かくたんけんさ:吐き出した痰を調べる検査)などで詳しく調べないと見つからないこともありますので、胸部X線写真が「異常なし」という結果でも、注意が必要です。

梅村 将就

2020.1.23

マンガで解説! 外出中・帰宅後の感染リスクを減らす行動

サイト改善に向けた5分程度のアンケート実施中。回答はこちらから。感染拡大が止まらない新型肺炎。自分と家族の健康を守るためには「基本の感染症対策」を徹底することが大切です。外出先で気をつけることは?家に帰ったらどんな行動をとればいい?感染症の専門医でもある谷口医師に聞きました。新型コロナウイルス、現在の日本国内の状況は?現時点で、国内で新型コロナウイルスの地域内感染伝播(※注1)が起きているという証拠はありません。(※注1)地域内感染伝播:ある地域のなかに「病原体を保有していて感染性を持つヒト」が一定程度存在し、その地域内で感染が伝播していくこと。武漢で起きているような、ヒトからヒトへの感染連鎖が追跡できない状態過剰に心配する必要はありませんが、一方では、地域内感染伝播が疑われるような事例が出てきています。まだ詳細は不明ですが、次の局面に備えて自分でできる感染対策を考えていきましょう。冬は風邪やインフルエンザが流行する季節でもあります。新型コロナウイルスへの対応も基本は同じです。自分と家族の健康を守るために、基本の感染症対策を徹底しましょう。帰宅したらまず何をすべき? 感染リスクを減らす行動順序は家に帰ったら、まずはマスクをはずして捨てます。表面にはウイルスなどの病原体がついている可能性があるので、紐の部分をもって外してください。マスクを外した後は、手をしっかり洗ってください。新型コロナウイルスはもちろん、かぜを引き起こすウイルスやインフルエンザウイルスには、アルコール消毒も有効です。アルコール消毒をする場合、1プッシュだけでは十分な量が出ていないこともありますので、2プッシュを目安に使用するとよいでしょう。手を洗った後は、洗濯・交換済みの清潔なタオルで拭いてください。特に感染症が気になる今の時期だけは使い捨てのペーパータオルを使うとか、ミニタオルを複数枚用意して、手を拭いたら都度洗濯するというのもよいでしょう。以上を実践していれば、外で拾ってきたウイルスなどの病原体を体内に取り込んでしまう可能性は低くなります。それでも気になるという方は、一日中着ていたコートなどは玄関前ではたき、玄関のドアノブやスマートフォンなど、日常的に外出先や電車内などで取り出して触れる機会があるものについては、アルコールの入った除菌ティッシュなどでふき取るという方法もあります。病院や公共の場所など、いろいろな病原体がいる可能性が高い場合、あるいは不特定多数の方が触れるものにはこういった対策も行いますが、自宅であれば普通の掃除をしておけばよいと思います。アルコールを使うと、材質によっては、変色・脱色することもありますから、目立たない場所で試してからにしてください。自宅は病院と異なり、さまざまなウイルスや細菌が行きかうような場所ではありません。もちろん、外界でいろいろな病原体と遭遇しているとは思いますが、それらをすべてシャットアウトすることは不可能です。上記の行動により外から持ち帰ってきたウイルスなどの病原体を減らすこと、そして何よりも大切なのは、鼻・のど・目などの粘膜に病原体が付着しないように手を洗うことです。日中もこまめに実行したほうがよい感染症対策は?やはり、石けんでの手洗いとアルコール消毒です。外出先から帰ったときや、電車のつり革やエレベーターのボタン、ドアノブ、お札や硬貨などの公共物に触れた時は、積極的に手洗い・消毒をするようにしてください。なんといっても大切なのは「口・鼻・目」などの粘膜から病原体を入れないことです。ウイルスがついた手で食事をとったり、鼻や目をこすったりすれば、ウイルスの侵入を許すことになってしまします。食事の前だけでなく、知らずしらず顔の粘膜などに触れる癖のある人などは、手洗い・消毒を徹底してください。参考サイト新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)令和2年2月11日時点版 - 厚生労働省Q&A on coronaviruses - WHOアンケート調査にご協力くださいOpenDoctorsではみなさまの声を元にサイトを改善するため、5分程度でできる匿名のアンケートを実施中です。アンケート回答はこちらから。

谷口 清州

2020.2.14

【谷口先生に聞く新型コロナの疑問】重症化を見逃さないためにチェックすべき3つの数値とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19/以下、コロナ)では、どんな人が重症化するのでしょうか? また、どうすれば重症化しないのでしょうか? 感染症の専門家でもある国立病院機構三重病院の谷口清州医師が解説します。誰にでも重症化リスク、前兆となる症状に注意重症化するリスクが高いのは、高齢者、基礎疾患のある人、妊婦、1歳未満の乳児などといわれています。とはいえ、若い人が重症化しないかというとそんなことはありません。若い人でも重症化して亡くなった人はいます。今のところ、なぜ軽症で済むのか、なぜ重症化するのかは、科学的にわかっていません。ウイルスの曝露量(ウイルスを浴びた量)によるとも言われています。ただ、現象として上記のような人たちが重症化しやすいことはわかっています。それを知った上で、誰にでも重症化するリスクはあると覚えておくといいでしょう。4月29日、厚生労働省は軽症患者が注意すべき「緊急性の高い13の症状」 を発表しました。「顔色が明らかに悪い」「唇が紫色になっている」「息が荒くなった(呼吸数が多くなった)」「急に息苦しくなった」「胸の痛みがある」など、重症化の前兆となる症状を一つでも感じたら、すぐに保健所などに連絡してください。また、一般的には、発症後5~10日くらいで重症化することが多いので、特にこの時期は注意してください。自宅待機中は「バイタルサイン」をチェックしよう重症化しないために一番大事なことは、規則正しい生活をして、3食しっかり食べて、夜はちゃんと寝て、なるべくストレスをためないことです。健全な生活をすることが一番大事だと思います。実はインフルエンザにも同じことが言えます。インフルエンザが重症化して入院する中学生や高校生は、クラブの試合のために体が疲れきっていたり、受験勉強のストレスがあったりします。重症化するかしないかは、体調やストレスも大きくかかわっているようです。軽症と診断されて自宅で過ごすときは、重症化を早期に発見するために「バイタルサイン」を計測するといいでしょう。「バイタルサイン」とは「生命の兆候」という意味で、呼吸数、脈拍(心拍数)、血圧、体温の4つを指します。医師はこれらの数値情報で患者の状況を把握します。コロナの場合、特に注意しておきたいのは呼吸数、心拍数、体温の3つの数値です。たとえば、安静時の呼吸数が時とともにだんだん増えていったら、それは異常な兆候です。医師に連絡して相談してみてください。なお、この際には、普段の自分の状況を把握しておくと変化がよくわかりますから、今何も気になる症状がなければためしに測定してみるのもいいでしょう。記録するコツは、病院でもらえる「熱計表」を使うことです。インターネットで検索すれば、ダウンロードもできます。熱計表は記録をグラフにできるので、1日3回測って、数値が上がり傾向か下がり傾向かなどをチェックしてみてください。なお、呼吸数は年齢によって異なります。成人は1分間に16~18回ですが、幼児は20~30回、乳児は30~40回と多くなり 、逆に高齢者は少なくなるので目安にしてください。受診の目安として挙げられていた倦怠感や息切れなどは自覚症状なので、個人の感覚によって異なることがあります。一方、呼吸数、心拍数、体温は、感情などに左右されないので、信頼度が高い数値だと言えます。病院のような機器がなくても、1分間当たりの心拍数や呼吸数ぐらいなら簡単に測ることができます。コロナに限らず病気になったときは、経過観察をすることが大事になります。よく、医者が「様子を見てみましょう」と言いますが、これは要するに「症状の経過を観察しましょう」ということです。そのためには必要な数値は見ておかなければいけません。「自宅で安静にする」ときに最も大切なのは「何もしない」ではなく「経過を見ること」なのです。コロナは後遺症があるのか?コロナの後遺症について、詳しいことは今のところわかっていません。重症になった人は間質性肺炎を起こすわけですから、肺に一定の傷あとを残すことはありえます。わからないといえば、このウイルス自体もよくわかっていないので、検査で2回陰性が出たからといって本当にウイルスが体内から排除できているのかわからない部分があります。実際、PCR検査で2回陰性になって退院し、自宅に戻ってから急激に悪化して亡くなった方の肺からウイルスが検出されたという報告もあります。このウイルスはかなり人間に適応していて、人間の世界と共存できるようになりつつあるようです。すでに共存できるようになっているのかもしれません。最近、このウイルスが血管の内皮細胞に感染することもわかってきており、これが急激に重症化する原因とも考えられています。まだまだよくわからないウイルスに対して、われわれが今できることは、いかに感染しないかを考えることです。手洗いと密接・密集・密閉の「3密」を避けることを徹底しましょう。まとめ重症化しやすいのは高齢者、基礎疾患のある人、妊婦、乳児。若い人も重症化しないとは限らない。大切なのは、3食しっかり食べて、夜はちゃんと寝て、なるべくストレスをためないこと。自宅療養中の経過観察では呼吸数、心拍数、体温の3つに注意。異常な兆候があれば医師に相談を。コロナにはまだわからないことが多い。大切なのは「手洗い」と「3密」を避けること。参考サイト新型コロナウイルス感染症について - 厚生労働省新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養・自宅療養における健康観察における留意点について - 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策推進本部特設サイト 新型コロナウイルス|NHK NEWS WEB

谷口 清州

2020.5.15

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市民・患者のための健康・医療コミュニケーション学会